初めてカートを撮る方へ
試行錯誤の連続ながらカート撮影をしてきた経験をもとに、初めてカートを撮る方に「カート撮影のコツ」を送ります。
◆コンパクトカメラでもカートは撮れる
プロのカメラマンは大砲のような望遠レンズで撮影してますが、私達に身近なのは「写るんです」に代表されるレンズ付きフィルムやコンパクトカメラでしょう。身近にあるものを上手く使って撮って見ましょう。
プロもビックリ!ピントも構図も最高の写真の撮り方
カッコイイ写真を撮るには、まず恥ずかしいという気持ちを捨てて下さい。そしてコースが走行時間になる前、お昼休み、走行時間終了後にカメラマンとドライバーでマシンをコースに置いて撮影するのです。まさにヤラセで撮ってしまうのです。マシンが画面一杯になる距離でなるべく低い位置から狙って撮ります。できれば朝か夕方、斜めからカッコイイ光が当っている所を選ぶと雰囲気が出ます。マシン以外の背景にも気を配ってください。これで最高の記念写真ができあがります。
なぜこの方法を勧めるかというと、実際マシンが走っていてもカチッと止めるように写す(シャッタースピードが速い)とタイヤの回転も止まって上記の方法と何も変わらないからです。この方法ならば安全に撮れるし、どんなカメラでもマシンを画面一杯に写せます。実際カメラマンが立つことのできない場所やアングルで撮れるなど利点の多い方法です。

突進してくるマシンも速いシャッター
スピードで撮ると止まっているようだ
◆レースの写真を撮る注意点
レースや走行シーンの場合はコースの外側からの撮影になります。マシンとの距離がありますから望遠レンズがあるといいのですが、どんなカメラでも多少迫力はガマンしてきれいに撮って記録としましょう。きれいに撮れていれば部分指定(トリミング)してプリントしたり、先に引き伸ばして余分を切り落とすことも可能です。
撮影場所はすべての観戦場所を調べて探す
レース写真を撮る場合、観戦席はいい撮影場所とはいえません。レース時には人が多く、思うようにカメラが使えません。なるべく時間に余裕を持ってコースの外周を歩いていい撮影場所を探しましょう。ヘヤピンや最終コーナーの周りに撮影場所が見つかることが多いです。
タイムトライアルの前と後やローリング時、なるべく車速の落ちるコーナーで横から、マシンを追うようにカメラを水平に動かしてが理想的です。望遠でない方が前後のマシンも入ってレースらしく撮れると思います。フォーカスロックのあるコンパクトカメラはマシンが通るあたりにピントをロックしておきます。
レース中の撮影は安全第一
コースに入らないことはもちろんですがピットロードなどマシンが通る場所での撮影はできません。またコースの外側でも立ち入り禁止の場所を設けているコースもあります。安全のための立ち入り禁止なので守ってください。
◆撮影モードを持ったカメラはいろいろ出来る
一眼レフに代表されるカメラにはいろいろな撮影に合った設定が手軽に出来る撮影モードがついています。カート撮影にこのモードを使ってみましょう。
ブレのない写真はスポーツモードで
ピントは撮りたい場所にフォーカスロックするかレンズのフォーカスモーターのスイッチをAFからMFに切り替えピントを撮りたい場所に固定します。シャッターはカートがピント位置に来る少し前に切りますが、この「少し前」というのがカメラによっても撮影場所によっても違うので厄介なところです。とりあえず何パターンか撮っておくといいと思います。またスポーツモードはピントの合う奥行き幅が通常より狭くなります。晴天の時は気にならないのですが、曇りや雨の時は注意が必要です。フォーカスロックの多用は電池の消耗が激しいので気をつけてください。

曇りや雨の時はピントの合う奥行きが狭くなる
スピード感は横から風景モードで
カートで背景が流れるように撮るためには、まずシャッタースピードを遅くしなければなりません。シャッター優先モード(Tvモード)があれば1/125より遅く(1/90、1/60)すれば背景が流れます。横から狙える場所が上手く見つかれば成功する確率は高いでしょう。また風景モードもシャッタースピードが遅めになるのでプログラムモードよりは背景が流れます。カートの場合ストレートを横から狙えるコースはあまりないのでヘヤピンの進入(ハンドルを切りこむ前)などが撮影場所になると思います。

シャッタースピードの変化の例(左1/800 右1/125)
撮影で気をつけること
いつもプログラムモードで撮っている方に注意してもらいたいことは、モード切り替えを使ったら戻すことを忘れないようにしてください。特に風景モードやシャッター優先モードでシャッタースピードを遅くしたあとは要注意です。ファインダー内にシャッタースピードが表示されるカメラなら確認する習慣をつけた方がフィルムを無駄にしたり決定的瞬間を逃さずにすみます。私もカートを撮りはじめた頃この失敗でかなりの無駄をしてしまいました。
◆最後に
地方選手権 関東(西)のレースを2シーズン撮影してきましたが、上手く撮れたと思った瞬間はありません。一応イメージしてはいるものの構図はドライバーまかせの成り行きで、シャッターを切った瞬間はブラックアウトするのであくまでも「ピントが合っている」と信じたところでシャッターを切っているにすぎず現像されたものを見るまでは安心できません。
自分の撮った写真を見ると「無難に撮っているな」と感じます。もっと挑戦的な「作品」が撮りたいのですがレースはやりなおしが出来ないので失敗を恐れて今だ「記録」に留まっています。今後は「作品」と呼べる写真を目指して行きたいと思います。
最後になりましたが関東(西)参戦ドライバーの方々、JAPAN KART誌、カートスポーツ協議会、JAFカート部会なくしてこのサイトを立ち上げることはできませんでした。ここに感謝の意を記します。
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