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ひとり言 バックナンバー 4

Contents

Scene16 カートショップについて 

Scene17 ジュニアドライバーの台頭

Scene18 車検について

Scene19 迫るカートの変革

Scene20 オーバルレースの可能性


Scene16 カートショップについて

カートを始めるにはマシンを手に入れることから始まります。ほとんどの方はカートショップを訪ねてマシンを購入します。今回はカートショップに関していくつか書いてみます。

すでにカートショップを訪ねた方は感じているかもしれませんが、ショップのオーナーに共通しているのは無類のモータースポーツ好きだと言うことでしょう。カートを知る前は二輪や四輪で走りまわっていた方が多いです。開店当時のお話を聞けば話しが尽きないのではと思うほど「語ってくれる」方が多いです。

最近はカートショップもオーナーさんとは別にスタッフ(店長さんや店員さん=有能なドライバーやメカニックが多い)がいて応対してくれます。スタッフもカートやレースが大好きな方たちです。しかし、オーナーから感じる情熱とは何かが違うような気がします。

私の個人的な感想ですが、スタッフは冷静で現実的な印象をうけます。対してオーナーはワガママなヤンチャ坊主の心を持っている人という印象があります。(全てのショップにあてはまることではないということをお忘れなく)

とにかくオーナーさんは時にチーム員たちの父(母または兄)であったり教師や相談相手を務めながらドライバーと一緒に一喜一憂しています。

カートショップはカートを売りっぱなしにはしません。それはカートを乗るためにはメンテナンスが必要だからです。

カートは構造が単純とはいえレーシングマシンです。走行すればいろいろな部品が消耗しますのでパーツの供給を受けなければなりません。また、レース前は特にエンジンやキャブレターのメンテナンスをショップに依頼することが多いです。

カートショップの不眠不休の活動がドライバーを支えているのです。

カートを通じてショップやチーム員の交流から人の和が広がることもカートの良いところです。

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Scene17 ジュニアドライバーの台頭

近年カートを始める年齢が低年齢化するにつれジュニア向けのジャックラビットに代表されるマシンの販売やJAFジュニア選手権開催に代表されるジュニア対象のレースがレースプログラムのひとつとして定着するまでになりました。

また、ジュニア未満の幼児を対象にしたキッズカートも専用コースの開設とレース開催でひとつのカテゴリーとなりました。

子供のころからモータースポーツできる環境が少しずつ整い始めています。これはカートの普及だけでなくモータースポーツのすそ野が広がるすばらしいことです。今回はジュニアドライバーについてです。

話しは数年前にさかのぼりますが、ジュニア向けのクラスはSLレースではSストックCがポピュラーでしたがそれ以外のレースではジュニアの参加自体が少なかったので「ジュニアクラスの必要はない」という雰囲気でした。

しかし景気が上向きになるにつれジュニアドライバーがリードバルブやロータリーバルブのエンジンを乗りこなし地方〜全日本選手権などのチューニングクラスにエントリーするまでになりました。

当時、ジュニアドライバーの活躍には目を見張るものがありました。彼らは大人顔負けのドライビングをしたのです。

ジュニアドライバー活躍の背景

親御さんのバックアップ

 なんと言っても大きいのがこれでしょう。資金・移動・輸送・セッティングから押しがけまでの負担をすべて背負ってくれるのですから。うらやましい限りです。

高い順応性

 ゲーム感覚で走りまわっていつのまにかマシンの特性や限界をつかんでしまいます。
 何回もコースアウトしてみて限界をつかむところは、話しにきく外人ドライバーのアプローチと共通のものを感じます。また、腕力がないので力でマシンコントロールしないことや乗用車の運転経験がないことで変な癖がついていないのでカートドライビングを素直に吸収でき上達が早い。さらに、スピードに対する恐怖心がないのでスピードにすぐ慣れてしまう。

以上のような要素があると考えられます。

ジュニアのエントリーはカートの良さである幅広い年齢層が共にレースできることを実証しました。また幼い頃からの英才教育が才能を伸ばすことがカートでも実証されたと言って良いでしょう。

しかし、マイナス面も現われました。それは、ウエイトをどっさり積んで規定重量に合わせるためレース中にコース内で止まるとおしがけ復帰はもとより安全な場所への自力マシン移動が不可能(ドライバー、オフィシャルが危険)であることや、テンポの早いステップアップが膨大な費用負担を促してしまうことでレース活動が短期で終了してしまうことなどです。

カートコースで家族総出でレースを応援している姿を見かけると、カートがもっと野球やサッカーと同じようにあたりまえのスポーツになってくれたらいいなと思います。また、「いつかはF1ドライバー」という夢(人生勉強のひとつという方もいる)を持っていつまでも親子でレースを続けてもらいたいと思います。

最後に聞いた話ですが「理想の親」は三つの「間」(略してサンマだそうです)を与える親だとか。その「間」とは仲間、時間、空間のことをいうそうです。

◆追記

大人にとって狭くても子供にとっては広く感じる

皆さんはこのような経験をしたことがありませんか?大人になって子供の頃過ごした思い出のある所へ行ったら「こんなに狭かったかな?子供の頃はずいぶん広く(大きく)感じたのになぁ〜」なんてこと。同じカートで走っていても自分の身長を基準にコース幅などを考えると同じ5〜6メートルにしても大人と子供ではずいぶん感覚に違いがあるように思います。

サーフィンを例にとって考えて見ると同じサーフボードを大人と子供が使ったとします。大人の腰位の高さの波に乗るとすると大人には物足りない波だとしても子供には自分の身長で肩位の波となりますし、大人にとって回頭性の良いショートボードでも子供には安定性の良いロングボードで波に乗ることになります。子供の頃から大人が楽しむほどの高さの波(身長の1.5〜2倍)を当たり前に経験していれば成長するとともに「ビッグウェーブもなんのその」だと思います。(カートの場合最低重量制限もあるのでサーフィンと同じとは言えないが…)

セッティング面でのメリット・デメリット

ジュニアドライバーは最低重量を満たすためマシンにたくさんのウエイトを積んで重量を合わせます。ドライバー自身が低重心なのでシートの高い位置にウエイトを積むことが多いようです。ウエイトを積むことによってマシンの重量バランスをコントロールできることは大変有利な要素となります。レーシングカーにとって低重心であることはとても重要なテーマで、大人の場合頭の位置や体格・体重の関係で低重心にしたくても物理的に不可能な場合もあります。短所としてはマシンの重量バランスがコントロールできるだけにセッティングを見つける必要があること、ウエイト付きのマシンがとても重くカートスタンドに乗せるのが重いことなどがあります。

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Scene18 車検について

カートレースではレース前や各ヒート後に車検があります。車検の目的はエントリーしたマシンやドライバーが安全にレースできる状態かチェックすること。イコールコンディションを定めた規則に違反していないかのチェックが目的です。

1、安全面をチェックする

レースで事故のないように、万が一事故が発生しても大事にいたらないようにレースごとに定められた規則(JAF規則やSLレース規則をベースにしている)がありこれを元にレース前に検査します。マシンは部品、ゼッケン、発信機の取り付けの確認をおこないドライバーはヘルメット、レーシングスーツなどを確認します。

2、イコールコンディションの確認

レース前は主に申請事項(マシン、エンジンの製造番号)の確認

タイムトライアル後は重量チェックと使用タイヤのマーキング

予選と決勝直後は重量チェック

上位入賞者は再車検で吸気口やシリンダーの口径測定、シリンダーヘッドやポートの加工の有無、ピストンやコンロッドの材質などをエンジンを分解して調べます。

車検はレースが公正に行われた事を証明し順位を確定します。まれにですが車検で失格になることもあります。

車検失格の原因で一番多いのは「規定重量不足」ではないでしょうか。規定重量プラスαで走り終わってみれば重量が足りない。単純に初期セッティングミスであったり、部品の脱落、時にはドライバーが汗をかいて体重が減ったなど様々なことで規定重量不足が起こります。上位フィニッシュした時に失格したらとても悲しいです。

これは本来あってはならない失格ですが「レギュレーション違反」で失格ということも現実にあります。この違反には過失で違反裁定をうけるものと故意に行うものがあります。まず過失で失格となるケースは「純正部品指定を汎用部品で代用」とか「部品の取り付け方法間違い」で失格となったりする規定の見落としや勘違いによる失格。故意に行うものには「規定違反改造」や「レース運営の隙を突いた違反」などです。

レース運営は順調に運んだとしても車検にかけられる時間は多くありません。限られた時間内に各クラスのマシンを詳しく検査することは困難です。ローカルレースでは検査項目を絞って再車検を行うことも珍しくありません。そのような状況を逆手にとって「1位になれればズルをしてもいい」「車検で見つからなければ改造してもいい」というような考えのドライバーがいたことも事実です。また個人ではなくショップが違反行為を行ったということもあったそうです。そのショップはその後カート界から追放処分となったようです。

車検はあくまでも安全と公平を目的としているのであって違反者を摘発することが目的ではありません。賞品(トロフィーの他にタイヤをはじめとするカート用品やTシャツやトレーナーなどスポンサー協賛品が多い)、賞金目当てだったりシリーズポイント欲しさに故意に規定違反をした場合、失格するしないにかかわらず、当人だけの問題だけではなくカートレース全体をダメにしてしまうものだと思います。

レースに参加する人は正々堂々と戦って胸を張って表彰されなければなりません。全てのドライバーがフェアープレーでカートレースを続けることで レース参加者が増える⇒開催レースが増える⇒観戦者が増えると思います。

最後に、レース観戦に行って失格の裁定があっても観戦者には伝わりません。観戦していると前のヒートで1位だった人が次のヒートで最後尾になっていると初めてカートレースを見た人は何で最後尾なのか理由がわからずにいます。公式掲示されることもありますがこの点は改善して場内アナウンスでゼッケン番号と失格理由を放送して「わかりやすいレース」にしてもらいたいと思います。

―追記―
読者の方から“とある失格事例”のメールをいただきました。内容は「寒い日にタイヤをヒーティングしていた疑いでTTを失格になった人がいた」というものでした。

この事例では

後日追伸メールがあり「TT失格はTT遅刻でノータイム」の裁定であったとのことですが、ドライバー、オフィシャル双方に不信が生まれたのは間違いないようです。ドライバー側の不手際が疑いを大きくした側面もありますがオフィシャルサイドもミーティングで注意をするなどでこのような事は減らすことができると思います。

タイヤ関連ではヒーター等で加温することやタイヤに薬剤を塗布することなどは禁止されていますが、発見や判断が難しく今後上級クラスから徐々に規則の改定や検査の方法が生まれてくると考えられます。

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Scene19 迫るカートの変革

今回はJAPAN KART誌11月号(P54)で報じられたカートエンジンの水冷化についてです。

記事によると

  1. 2000年から段階的にカートエンジンの水冷化が進められる。(まず国際格式のFSAから)
  2. 2006年には国際格式の全クラスが水冷エンジンに移行する。(世界選手権、ワールドカップ、ヨーロッパ選手権のFSA,FA,IC−A)
  3. 日本国内(JAF)の対応は現時点では未発表。(ワールドカップ、世界選手権の日本開催が予定されているが詳細は未決定)
  4. 水冷化により排気音の低減、排気のクリーン化、エンジン性能が向上。
  5. エンジンメンテナンスの手法の変化でユーザーがとまどうことも予想される。 

    と報じられています。

    以前から今までの2サイクルエンジンは環境面で問題視されていたので今回の水冷エンジン導入決定は予想されたことではあります。今後、水冷エンジン導入を契機としてカート界が大きく変わることは間違いありません。

    水冷エンジン導入後の変化予測

    と報じられています。

将来のカートはどうなるのでしょう?なくなってしまうのでしょうか?

エンジンの水冷化、4サイクル化、EV(電気自動車)化や、タイヤ、フレームなどが時代に応じた変化を続けながらカートレースは続いて行くと思います。カートを面白いと感じる人がいる限りカートがなくなることはないでしょう。

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Scene20 オーバルレースの可能性

オーバルレースというと皆さんはインディー500やCARTが頭に浮かぶと思います。日本には競馬、オートレース、競艇などのギャンブルでお目にかかる楕円周回コースがおなじみですね。オーバルレースは順位がハッキリわかるならレースを見る点からはよいコースだと思います。またこれからコースを作り管理するという面でも利点があると思います。

オーバルコースを走るという面では

など考えられます。

短所を多くあげる形になりましたが、単調に見えるコースも実は奥の深いものがあると思います。日本でもツインリンクもてぎのオープンでオーバルレースもようやくスタートしたばかり。カート人口が増えればカート専用オーバルコースが現われるのではないかと期待しています。

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