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ひとり言 バックナンバー 11

Contents

Scene51 日焼けに注意

Scene52 余力を残せるか?  

Scene53 追う者と追われる者

Scene54 カートを楽しむ

Scene55 頑張れニッポン


Scene51 日焼けに注意

この季節サーキットにも暑い日差しが容赦なく照りつけます。5〜6月は真夏より紫外線の強い季節ということもあり一日中外にいるとかなり日焼けしてしまいます。ドライバーはヘルメットにレーシングスーツの完全武装なので暑さはしんどいけれど走行中は日焼けの心配はありません。

日焼けに注意しなければならないのはピットクルーでしょう。暑い日には半袖、短パンで作業している人も見かけますし中には上半身裸の人も見かけます。しかし、整備作業といえども肌を露出することは好ましいことではありません。日焼け対策だけでなく無用な怪我を防ぐという意味もあります。

レースに夢中になってしまうとついジリジリ照りつける太陽のことを忘れてしまいがちです。油断すると強い日差しで真っ赤な軽い焼けど状態となりヒリヒリして夜も眠れないなんてことになります。これからの季節、日焼け対策の「日焼け止めクリーム」や「焼けど用軟膏」などを用意しましょう。

観戦する時も日焼けには注意しましょう。屋根付きの観戦席のあるカートコースは滅多にありません。また屋根があっても陽射しは向きが変わるのでいつのまにか陽射しを受けていることもあります。レースが終わってから日焼けに気がついてもあとの祭りです。

日焼けしてしまったら赤い部分を十分冷やすことが大切です。早く治すには冷蔵庫で冷やした化粧水を5〜10分おきに塗ると熱が早くひくそうです。肌を乾燥させるのは良くないそうです。日焼けは疲労を伴うので休憩や睡眠をとることをお忘れなく。また意外なようですが水分補給と栄養補給にも気を配ったほうがいいようです。

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Scene52 余力を残せるか?

レースを戦う時、全力を尽くすことは大切なことですが、力(ちから)≠フ配分が実に難しいと思います。今回は力の要素≠フうち 体力(筋力)、精神力、戦闘力を考えたいと思います。過去に「ひとり言」で触れてきたことと重複するかもしれませんがその点はお許しください。

●体力

レース距離を走り切る体力=<戟[スの結果は決勝ヒートで決まります。決勝ヒートは予選ヒートよりも周回数が多いので、予選より「体にキツイ」と感じることが良くあります。レース距離そのものは上級フォーミュラーと比較すれば短いし要求されるエネルギーは少ないとはいえ、激しい振動と横Gは上級フォーミュラーと変わりません。

レース日を乗りきる体力=<Tーキットへの移動→準備→受付・車検→練習走行→タイトラ→予選→決勝→片付け→帰宅 とスケジュールの最初から最後まで体力が要求されます。疲労は確実に蓄積されますので、文字通り「朝から晩まで戦えますか?」と問われることになります。

●精神力

心の問題として気力(闘争心)・集中力の維持が必要です。タイムトライアルの時は精神力が重要との声も多く聞かれます。頭の中が真っ白になってしまったらいいタイムは難しいと思います。予選や決勝ではスタートの時が一番集中力を求められると思います。全車が一斉に飛びこむ1コーナーは一触即発の危険をはらんだ超接近戦になります。その後はレース展開によってバトルが続いたり単独走行となったりしますが、いずれにしても心の中で闘争心と集中力をバランスさせてどこかで醒めている¥態を保つことが理想ではないかと思います。

●戦闘力

戦闘力とはマシンの性能(タイヤとエンジン)を最後まで良い状態で保つことを意味します。カートのスプリントレースでは原則としてタイヤ交換出来ないので1セットをTTから決勝まで使います。タイヤを極端に消耗させないように使い方(空気圧やドライビング)に気を使います。また、中級以上のドライバーはエンジンを2基用意してレースに臨みます。2基のエンジンをヒート間で交換しますが交換時期の判断はレースの勝敗を左右する重要な戦略です。

「体力、精神力、戦闘力を決勝まで温存すればいい」という単純な話とならないところがレースの難しさであり面白さです。決勝グリッドに並んだ時点でライバルと比較してどれだけ余力が残っているのか? 決勝ヒート中に最後までパフォーマンスを維持できるか?によって結果が決まります。 

今回は要素を3つ挙げましたがどの要素が欠けてもうまくいきません。冒頭にも述べましたがそれぞれの要素のバランスをとりながら最後まで力≠発揮しなければならないのがレースです。

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Scene53 追う者と追われる者

レース観戦で盛り上がるのは追いつ追われつのバトルシーンではないでしょうか?今回のテーマはレース毎に生まれる追う者と追われる者≠ノついてです。

F1中継などでは「後ろから追う者の方が前を走るドライバーより有利」といわれます。後ろから追うドライバーは前のマシンの後ろにピッタリついて走り、前車にプレッシャーをかけることでミスを誘うようにします。前を走るドライバーは前方(ドライビング)と後方(バトル)に注意を払わなければならず集中力を乱しやすい状況となります。

軽量化とミラー破損による怪我を防止するという意味があると思うのですがカートにはバックミラーがありません。このため前のドライバーに後ろから迫る自分をアピールする必要があります。カートでは自分のエンジン音を相手に意識させることが第一段階だと思います。

ストレート後半やコーナー進入でイン側に並びかけ自分のマシンのノーズを相手に見せることができればいいのですが、そこまで相手の懐に飛び込めるならばパッシングまで持ちこめる状態なのでこれはバトルの最終段階かもしれません。

後ろについた時の注意点は前車のミスの巻き添えにならないようにする≠アとです。追突してしまったり自分がミスしては意味がありません。自分が相手の前を走っている場合、振り返って相手を確認した後でコーナーイン側のラインをブロックするとスポーツマンらしくない行為としてペナルティーをとられます。

F1を筆頭にフォーミュラーマシンは高速走行で生まれる風でエンジンを冷却しています。エンジンを始動したら走行しなければ冷却水の温度が上がりエンジンはオーバーヒートしてしまいます。走行中も前車の後ろにつくと前車の熱風を受けながらの走行となりオーバーヒートの可能性が高まります。カートの場合、フォーミュラーマシンほどではないにしても空冷エンジンですから気温の高い季節では影響が出ないとはいえません。

◆ハイレベルな駆け引き

地方選手権ではあまり見かけませんが全日本以上のクラスでは決勝周回数が多いこともありライバルを一旦先行させて後ろからライバルを観察するという駆け引きが行われます。この駆け引きができるのは相手を先行させてもついて行けるスピードを持っていることが条件となります。別の見方をするとライバルの実力を把握しているから先行させることができる≠ニ言えるでしょう。

◆3台目となった時

前で2台が争っている後ろに追いついた時、自分は少し間を置いた方がいいのか前2台に連なる方がいいのかの判断はケースバイケースですが、一般的には冷静に前2台を観察した方が良いと言われています。その訳はバトルするとラップタイムが上がらない≠フで追走が容易になるためと前2台が接触したとき一気にパスできる♂ツ能性が高いからです。

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Scene54 カートを楽しむ

地方選手権の開催日、カートコースは1日貸し切りという場合がほとんどなのでレースが終わるとコースはレース後の静けさに包まれます。しかし、今回訪れたサーキットは地方選手権のスケジュールが終了するとレンタルカートの営業時間となります。3年前に訪れた時は若者が2〜3人レーシングカートを体験走行する程度でしたが今回は若者達が何グループも訪れ、受付には順番待ちのグループもいてかなり盛況なのだなと感じました。

サーキット自体は御世辞にも大都市に近いとは言えないし交通の便がよく気軽に行ける立地ではないと思うのですが(コースの方ゴメンナサイ)こうしてカート走行を楽しむ方々を目の当りにしてコースの方たちの地道な努力が実っているのだと感じました。ここまで利用者が訪れるようにするのは簡単な道のりではなかったと思います。コースの方のご苦労がしのばれます。

毎年感じるのですが、ここのレンタルカートに乗っている方達の表情が皆さん実に楽しげでこちらも「カートって楽しい」ということを再認識させられます。他のレンタルコースでは「おいおい、そんなにタイヤをいじめないで!」と思うような方が必ず見うけられるのですが、ここのコースでは極端にマシンを振りまわす人を見たことがありません。利用者の方のマナーにも感心しました。

レンタルカートは最高速度が抑えてあるとはいえコースアウトすればマシンの損傷は免れません。よほどの理由がなければマシンの損傷に対し弁償請求する≠アとが難しいというところがレンタルカートの悩みのひとつではないでしょうか?さらにマシンに損傷を与えるようなクラッシュではドライバーの怪我に対する心配の方がさらに大きい悩みかもしれません。

レンタルカートは手軽にカートを体験できるという重要な役割を担っています。レンタルカートの段階でカート走行やレースはマナーやルールに則った上で行われている≠ニいうことが理解してもらえたらと願っています。最後にレンタルカートに乗るときは肌を露出しないような服装と運動靴≠お忘れなく。

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Scene55 頑張れニッポン

シドニーオリンピックの出場権をかけた競技が数多く開催されて日本チームや日本人選手の試合がTVで連日放送されご覧になった方も多いと思います。オリンピックで日本選手の活躍が期待されています。そしてレース界でも注目の日本人ドライバーが登場してきました。

モータースポーツファンの方は既にご承知の福田良(仏F3参戦)、佐藤琢磨(英F3参戦)の日本人ドライバーが海外F3で優勝したニュースが報じられ、F1ドライバーに大きく近づいた日本人として注目と期待が高まっています。福田良選手は'93地方選手権九州シリーズチャンピオンを獲得した後ステップアップ。佐藤琢磨選手は'97カート地方選手権、関東(西地域)と関東(東地域)にWエントリーし(西地域)ではシリーズチャンピオンを獲得した後ステップアップしています。面識はないのですが地方選手権を応援している筆者としてはとても身近な存在に感じています。

過去、海外のレースに参戦した日本人ドライバーと話題の2人≠比較してみると、今まではスポット参戦の色合いが濃かったり不満足な体制(チーム)からしかエントリーすることができないといったことが多かったように思います。

話題の2人≠ヘ日本でカートを卒業した後、海外に活動拠点を移しジュニアフォーミュラーに参戦しました。その勝利の一因に年齢が若いことがあげられると思います。

ドライバーとしてマシンの特性をつかみ、セッティングを仕上げ、予選、決勝レースを戦うためにはチーム(メカニック)と専門的なコミュニケーションができなければ結果を残すことはできません。英語、仏語に始まり生活習慣やお国柄まで異なる環境に短期間で順応できたことに若さが活かされたのではないかと想像されます。

両者の活躍は海外に遠征したというよりも「その国に溶け込めた結果優勝できた」と言えるのではないでしょうか。また、両者共に優勝争いができるチームと契約できたことも大きいと思います。報道では大きく取り上げられることはありませんが勝てる体制≠手に入れるための金銭的サポート≠ニ人的コネクション≠熨蛯ォな要因だと思います。

優勝の次なる目標、シリーズチャンピオン獲得そしてF1参戦に全力を尽くして頑張ってほしいと思います。

佐藤琢磨選手のHP http://www.arkworld.co.jp/ignition/takuma/j-site-takuma.htm

福田良選手のHP http://www.ojas.co.jp/rio/ 彼のカート戦歴も知ることができます。

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